ラーメン店が出来るまで1 プリント メール

2009.11.16より、工事日記を掲載します。まず、初回は、ラーメン店ができるまで!
この度、工事日記にご協力頂いた、お店は、ラーメン考房海風堂様です。ひょっとしたら、ご存知の方も
いらっしゃるかと思いますが、この度、紙屋町から、吉島に移転致します。
※上記の文章の、ラーメン考房海風堂の文字をクリックすると、海風堂様のページを御覧頂けます※

その、移転工事を、この度、請け負う事になり、オーナーの辰巳様の了解のもと、このページにて、工事終了
から、開店まで、密着取材したいと思います。
実は、紙屋町の店舗も、僕が、独立する前に、設計、施工させて頂いておりまして、また、声を掛けて頂いた
しだいで御座います。なんとも、嬉しい限りです。

11.16(月)
今日から、工事開始です。本日は、結構肌寒い日でしたね。朝の現場での缶コーヒーが、美味しい季節に
なりました。(笑)
さて、今日の工事は、まず、厨房と客席を区切る部分の壁の基礎工事です。
本当は、解体が、少々ありまして、流れから言えば、解体工事からなのですが、業者様との都合がつかず、
今回は、基礎工事からのスタートです。

まず、墨出しです。この写真、分かりにくいですね。すみません。
墨出しとは、僕が書いた平面図を、実際の床に書き記す事で、いわば、1/1スケールの図面です。
これは、厨房と客席を区切る壁の基礎の墨を出しているところです。
厨房は、水を床に撒いて掃除したりしますので、ブロックで基礎をつくり、防水をして、コンクリートを
打ちます。役目としては、コンクリートの型枠の役目と、水が掛かっても、壁の骨組が腐らないように
する役目があり、一石二鳥の役目を果たしてくれます。
とても大事ですね。余談ですが、たまに、ブロック基礎をせず、厨房の床に直接、壁をおこしてあるお店
がありますが、、、、。やはり、いくら、耐水性のある物を貼っていても、骨組は腐ってますね。
確かに、コスト面から言えば、直接、壁を作るほうが安いと思いますが、やはり将来の事を考えると、
水が掛かる場所は、ブロック基礎と簡易防水をして壁をつくる事をおすすめします。
でないと、厨房の床に撒いた水が、客席に染み出たり、骨組が腐って、カウンターがグラグラしたり、、、
取り返しのつかない事態がおこりますので。
話は戻りますが、僕も12年この業界にいますが、正直、墨出しの時は緊張します。もし、間違えたら、
取り返しのつかない事態になりますから。

次に、ブロック基礎と、側溝を埋けている写真です。
この厨房は、最終排水枡の関係と、コストを下げる為、客席より、厨房の床を高くします。
本来なら、土間をはつり、配管するのですが、コスト優先と、ラーメン屋さんなので、カウンター越しに、
ラーメンを渡す時、厨房の床が高いほうが、渡し易い為に、床に高低差をつけました。
ただ、あくまでもケースバイケースですので。


今日はこれまでで、工事は終了です。本当は、左官さんが、簡易防水までしてくれてるのですが、僕が
時間的に、次の打ち合わせに間に合わなくなる為、その写真は、明日アップしますので。
尚、明日は、前後した、解体工事と、給排水設備工事の初日となります。お楽しみに!

2009.11.17
今日は、昨日アップできなかった、簡易防水の写真です。

写真の、ネズミ色の部分が、今回した、ウレタン防水と言う、簡易防水です。
これは、1階の店舗で、階下に水漏れの恐れがない場合に、僕は使います。じゃあ、なぜするのかと言えば、厨房の床に染み込んでしまった水が、客席などに染み出すのを防ぐ為です。
基本、10cmは生コンを打ちますので、そうそう水が染み込む事はないのですが、長い年数を経た時に、
染み込んだ水が、客席にでる事があり、それが原因で、壁の骨組や、カウンターの骨組が腐るのを防ぐ
為です。
では、2階以上のフロアーの時は?と言う質問があった時。
無条件、完全防水です!
このときは、FRP防水と言う防水工事をします。当然、費用もかかりますが、水が漏って階下のテナント
様と、トラブルになるよりは、いいですからね。
またまた、昨日に続き、仕事の段取りの都合で、僕だけ、次の仕事に向かいましたので、給排水工事は
明日アップさせていただきます。

2009.11.18 すみません。本日は、諸事情により更新ができません。明日、今日のも含めて更新致します。

2009.11.19
まず、昨日の工事分です。                 
    
まず、サッシの硝子を外します。割る業者もいますが、安全の為にきちんと外します。
そして、サッシがやっと、外れました!

次に、給排水工事の写真です。真ん中の溝みたいなのが、側溝で、ネズミ色と、赤茶色のパイプが排水
水色が、給水、ピンクが、給湯の配管です。実際、こういう設備は、店が仕上がってしまうと、床の中に埋                 
まる為、見えなくなってしまいます。しかし、飲食店では、一番重要な工事のひとつになるので、この工事
きちんとできてるかが、良い内装屋か、手抜きの内装屋かが、はっきりしてきます。
だってそうですよね。表面の仕上げは、工事が終わっても見れますが、こういう設備は、床の中で、見えませんから。もし、みなさまが、お店を作られる時、給排水工事の時だけは、現場見学に行かれる事を、おすすめします。
あと、排水管の事で、ひとつ。
本来は、ⅤP管という、ネズミ色の排水管を使うのですが、例えば、熱湯を流すシンクや、食器洗浄機、
茹で麺器などのように、沸騰した湯を排水する装置がついている設備に関しては必ず、HI管と言う、ⅤP
管より、パイプの肉厚がある管を使わないといけません。
写真で説明すれば、赤茶色の配管がそれにあたります。
もし、ⅤP管で配管して、熱湯をながすと、熱に弱いので、溶けてしまいます。必ず注意して下さい。
で、側溝の最後に、グリストラップと言う、排水内のゴミと、油を分離する物を設置し、排水本管に接続します。グリストラップは、明日入荷しますので、また、写真はアップします。